マンションに住んでいる場合、物置やクローゼットなどには収まりきれない荷物を収納・保管する場所として、ベランダを選択肢として考えている方も多いでしょう。
この記事では、自宅の収納スペースに物品が入りきらない場合の対処法として、ベランダ収納の活用法と注意点などを解説します。室内以外の場所にも保管場所を確保して、ゆったりとした生活空間を手にいれませんか?
物の収納場所としてベランダを活用すると、こんなメリットが!
都市部のマンションに暮らしていて、さまざまな物を整理・収納する場所が足りないと感じることはありませんか? 限られた居住空間のなかで、収納スペースとしてベランダの活用すると、以下のようなメリットがあります。
物置や納戸などの収納スペースに余裕ができる
物置・納戸・クローゼットといった収納スペースや保管場所には、どうしてもパンパンに物を詰め込みがち。そもそもスペースとして限りがあるため、居住空間まで物があふれてしまうことも。
アウトドア用品やスポーツ用品、工具、清掃道具など、頻繁に使うわけではないけれど、保管場所が必要なアイテムを収納するために、ベランダに収納することもひとつの解決策かもしれません。
リビングや玄関などを広々と使える
ベランダを収納場所として活用することで、室内空間に無駄な物を置かずに済むことができるため、リビングや玄関などをスッキリ広々と整理することができます。居住空間を整理すると、快適さはもちろん、インテリアの美観を損ねることもありません。
生活の利便性が向上する
ベランダを収納場所として活用すると、生活の利便性も向上させます。例えば、頻繁に使う掃除用具やガーデニング用品、洗濯グッズを収納しておけば、必要な時にすぐに取り出せるので、非常に便利です。アウトドア用品や使わなくなったベビーカーなどの、普段は使用しない大型アイテムの収納場所としても活用できそうです。
ベランダ収納に最適な物って、なに? ハンガーなどの洗濯用品以外に向いているアイテムとは
ベランダに収納することで利便性が向上する物といえば、ハンガーや洗濯バサミなど、洗濯用品関連のアイテムでしょう。その一方で、そもそもベランダに置くことが向いていない物もあります。気温の変化はもちろん、外気や湿気にさらされたり、収納方法によっては直射日光にあたってしまい、物の劣化を早めてしまう可能性もあるからです。
以下に、比較的ベランダ収納に向いている物をまとめてみましたので参考にしてみてください。
工具、DIY用品 | 工具箱やドライバーなど、頻繁に使うわけではないものの、自宅に置いておきたい工具類や、木材や塗料といったDIY 用品は、ベランダ収納に向いています。 |
掃除用品 | ほうきやちりとり、モップやバケツなど、なにかとかさばる掃除用品もベランダ収納向きと言っていいでしょう。 |
洗濯用品 | 洗濯物をベランダに干す場合、洗濯バサミやハンガー、物干しといった洗濯グッズを置いておくことで、日常の家事もはかどります。 |
園芸用品関連 | スコップやじょうろ、剪定バサミなど、プランターまわりの園芸用品もベランダ保管にぴったり。ベランダで鉢植えなどを楽しんでいる人は、園芸関連用品を収納するラックが必須かも。 |
防災用品 | 非常食や水、懐中電灯やラジオ、ヘルメットやポリタンク、長靴といった防災用品も、ベランダ収納向きの物品です。日頃から、いざという時にすぐに取り出せるように準備しておきましょう。 |
レジャー、スポーツ、アウトドア関連 | BBQコンロや炭、サーフボードやスケートボードや釣り道具、テントやタープなどのキャンプ用品の保管場所としてベランダを利用するのもいいでしょう。外気にさらされて劣化が早まらないよう、またラックなどに収納するとベターでしょう。 |
どんな方法でベランダに収納すればいい?防水加工された収納アイテムがおすすめ
ベランダは保管場所としてひとつの選択肢ではありますが、どうしても直射日光や雨風、土埃などにさらされてしまう可能性があります。保管する物を剥き出しの状態で置きっぱなしにせず、以下のようなアイテムを活用して収納するようにしましょう。
ミニ物置・スチール収納庫・ホームロッカー | 亜鉛メッキ鋼板などの素材を採用したスチール製の物置です。庭やガレージなどに置くことを想定しているものが一般的だが、ベランダに設置できるサイズのものも多くある。購入する際はベランダの広さに合わせたサイズのものを選ぶようにしたい。 |
収納付きベンチ(ベンチストッカー) | ベンチタイプのストッカーで、おしゃれなウッドタイプのものから防水タイプの堅牢なスチール製のものなど、さまざま。座部を開ければ収納ボックスとして、普段はちょっとしたベンチとしても使える。大きめのものも多いため、ご自宅のベランダに置けるサイズかどうか確認してから選ぶようにしよう。 |
収納ボックス・コンテナボックス | アルミ製やプラスチック製のストッカー。屋外用であれば多くは防水加工されているため、雨で濡れる心配がないのがメリット。保管用途に合わせてさまざまなタイプのボックスから選ぶことができる。ボックスのサイズについても60ℓクラスから300ℓほどまでと幅広い。 |
収納ラック | アルミ製や木製などのラック。園芸用品やプランター、サッカーボールやサンダル、長靴など、すぐに取り出したかったり、土がついていたりする物の保管に向いている。雨風に晒されたくないものの保管には不向き。折りたたみできるタイプも。 |
ランドリーバスケット | ハンガーや洗濯バサミの収納ケースとして使用することが一般的。布製のものが多い。できるだけ雨に濡れない場所に設置しておきたい。 |
ベランダに収納しきれない物はどうする?
室内に整理しきれない物品の収納スペースとして、ベランダの活用は非常に有効な手段です。しかし、ベランダのスペースにも限りがあり、無限に物品を保管できるわけではありません。
室内やベランダにどうしても置ききれない物については、自分のライフスタイルにとって本当に必要かどうか見極めつつ、以下のような選択肢のなかから判断するといいでしょう。
断捨離する
自宅に収納しきれない物については、「手放す/捨てる」という判断も大事になってきます。大きな物の場合、粗大ゴミとして廃棄にコストがかかることもありますし、そもそも欲しいと思って入手した物を捨てるには勇気が必要。
思い切って断捨離するという判断をすることで、毎日のQOLが大幅に向上することがあります。こちらの記事なども参考にしながら、なにを捨てるべきか、考えてみてはいかがでしょうか。
売る
メルカリなどのフリマアプリを利用したり、近所のフリーマーケットに出品するなど、収納しきれない物を「売る」という手段で手放すのも非常に合理的です。
ただし、そもそも売りたい物に買い手がいるかどうか、中古でも欲しいと思われる価値のある物かどうかも判断基準になってきます。また、「売るための手間と時間が、得られる対価と見合っているかどうか」もポイントになるでしょう。
実家や友人などに預ける/貸す
実家や友人宅など、信頼できる人の家に物を置くスペースがあれば、預ける/貸すという形で一時的に保管してもらうのもひとつの手段でしょう。たまに使用する趣味のスポーツ用品などであれば、使う時にだけ引き取りに行けばいいという利点もあります。
ただし、実家や友人宅などに物品を預ける場合にポイントになるのが、先方がその物品の保管を迷惑だと感じないかどうか。例として、サーフィンが趣味の友人に「好きなときに使用していい」ことを条件にサーフボードを預かってもらうなど、相手にとっても都合がいいと感じられる条件であるほうが保管をお願いしやすいでしょう。
トランクルームやレンタル倉庫、レンタル収納スペースなどを活用する
室内やベランダでの収納では整理しきれない物品について、トランクルームやレンタル倉庫など、レンタル収納サービスを利用するという方法もあります。
毎月の利用料が発生しますが、リーズナブルな価格帯のものも多く、また防犯対策や室温管理などについて荷物の保管に最適化されたトランクルームもあり、大事な物品の収納には最適な選択肢のひとつです。
ベランダ収納でやってはいけないこと、注意点
室内に収納できない荷物の保管場所として、ベランダはひとつの選択肢ではあるものの、いくつかの注意したいポイントがあります。賃貸であるか分譲であるかにかかわらず、大前提として、マンションの規約を守ったうえで物品を保管するようにしましょう。
以下、ベランダ収納の際に注意すべきポイントをまとめてみました。
要注意!ベランダ収納でやってはいけないこと
- 避難経路に物品を置くことは絶対に避ける
- マンションの規約で禁止されている物の保管(自転車やバイクの保管が規約でNGになっている場合も多い)
ベランダ収納にはできるだけ避けたい荷物
- 雨で濡れたり、外気や湿気にさらされるとダメージを受ける荷物(精密機器や家電など)
- 燃料などの可燃物、危険物
- 気温や湿度の変化に弱いもの
- 盗難のリスクがある貴重品(特に低層階の場合は注意が必要)
- 生ごみなど臭気の出るもの
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